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十二選帝侯のまとめ(ササイドン会議の出席者を中心にした) [売国妃シルヴィア関連]

おはようございます。
いきなり本題に入りますね。
グイン・サーガ134巻「売国妃シルヴィア」の第三話に「選帝侯会議」を書いてから、「十二選帝侯をまとめてほしい!」とのお声をチラホラ耳に(目にw)するようになり、ただでさえ登場人物が多い宵野グイン、責任を感じまして・・。
というのもこの第三話を書くにあたって、既刊152巻から十二選帝侯について抜粋してたんですよね。今いちばん資料をもってるのはこの私ではないかと(笑)
そんなわけで「十二選帝侯のまとめ」を、やってみることにしました。
とはいえかっこいいレイアウトは期待しないで。愚直に、文字で埋めるだけですが、何かの参考になれば幸いです。

まず一番手は、ランゴバルド選帝侯、ハゾス・アンタイオス。
ケイロニア宰相にして、ケイロニア王グインの股肱にして親友。四十がらみの渋い男前。瞳の色は青灰色。
妻は先代アトキア侯の長女ネリア。三人の子供をもうけています。
黒死病の折には、若いアトキア侯マローンと、フリルギア侯と共に黒曜宮に残った責任感あふれる好漢ですが、「サイロンの挽歌」~「売国妃シルヴィア」ではヒーロー以上に精神的に痛めつけられることに・・。ササイドン会議では司会役を勤めました。

二人目、ロベルト・ローディン、盲目のローデス選帝侯。
いつも黒衣をまとっていることから「黒衣のロベルト」と呼ばれています。
ほっそりと華奢な風体、黒髪、黒いびろうどのような双眸。性格はおだやかで聡明。誰にでも分けへだてなく優しく接するので、徳の高い僧のように思われ人望をあつめています。アキレウス大帝のお気に入りの腹心。「サイロンの挽歌」の第二話でマリニア姫をかばって足を負傷しました。独身ですが、ハゾスの次男坊を養子にすることが決まっています。

三人目、マローン・マルティヌス、若返ったアトキア選帝侯。
123巻「風雲への序章」で、父侯ギランはアキレウス大帝に隠居を願い出て、長男のマローンが跡目を継ぐことにあいなりました。
外伝「七人の魔道師」には、若いアトキア侯がグイン王にサイロンの怪異を確かめたいと言上するシーンがありますが、本篇の登場はケイロニア篇の最初期で十代の子爵でした。モブキャラのような登場で、時を経て、メインキャラの仲間入りを果たす。大河小説グイン・サーガのサラブレッドなきがします。優しい顔立ちながら、眉は濃くきりりとしています。サイロン市政の責任者。26才。

四人目のアウルス・アランは、アンテーヌ子爵。ササイドン会議に選帝侯の代理で出席。
事情によって選帝侯会議を欠席する父アウルス・フェロンの名代を買って出ました。アラン君もデビューは早く、18巻の「サイロンの悪霊」にはすでに名前が! 登場するたびごとに「美少年」「宮廷の女性の人気の的」「端麗で気品にみちた」「武芸、馬術にも才能をみせる」という栗本先生の形容もうるはしく、活躍が待たれていた若手の一人だと思います。
父である選帝侯アウルス・フェロンは十二選帝侯の筆頭、最も力があるとされる大貴族。ケイロニア帝国が統一されたとき最後まで抵抗したのがこのアンテーヌ族で、その祖先はタルーアンのヴァイキングです。アキレウス大帝より年は上。娘のアクテをワルスタットに嫁がせています。ハゾスは大叔母の孫にあたるそうなので、そのへんの事情で大トートスが描いたアルビオナ女王の肖像画を所有していたのかもしれませんね。

五人目、フリルギア選帝侯ダイモス。
学者めいた風貌と有識の石頭ということで、老けたイメージですがハゾスと同年輩です。「七人の魔道師」では、サイロンに黒死病が広がり蔓延する中も黒曜宮に残っています。フリルギアと云えば名産は岩塩。ケイロニア皇帝から饗応役を申し付けられたら、こてこてのケイロン宮廷料理を手配しそうですね(笑)。

六人目、アレス・サルディウス、サルデス選帝侯。
落馬エピソードが有名な、あまり人気のない選帝侯。小柄で太っちょ。ですが、ゴーラに警戒して騎士団と共にマイラスに出兵する勇敢さももっています。サルデス侯の姫君が、先代のベルデランド侯ディルスに嫁いでいます。

七人目、ダナエ選帝侯ライオス
風采があがらない。髪がうすい。そのせいか婿の候補だった時代、シルヴィア姫からずいぶんな嫌われようでした。あの頃からなぜか気にかかっていたんですよねぇ(書き手心の声)。長らく独身で、女性関係では以前から噂があったようです。アトキア候マローンの妹サルビア姫を妻に迎えましたが・・。

八人目、ツルミット選帝侯ガース。
ツルミット選帝侯はこれまで登場の機会に恵まれてませんね。 123巻の猫の年の新年の賀の祝典に参列出来ませんでした。

九人目、ラサール選帝侯ルカヌス。
ラサール侯もあまり描写がありませんねえ。 猫の年の新年の賀の祝典には、病気のために参列出来ませんでした。
弟がいます、ヴォルフ伯爵アウス。パロ内乱後行方不明になったグイン王をノスフェラスに捜索した折、遠征軍の責任者をつとめました。

十人目、ロンザニア侯カルトゥス。
ロンザニアと云えば、黒鉄鉱を産するので有名です。
79巻「ルアーの角笛」では、グイン王から剣の誓いを受け取って、アキレウス大帝がこう仰っています。
「あいかわらず固いなお前は、それこそロンザニアの鉱石の黒鉄鉱よりも」


そして――ササイドン会議を欠席した選帝侯。


ディモス、云わずとしれた太陽侯、ワルスタット選帝侯。
明るい青の瞳、金髪、秀麗な顔立ち。「ケイロン宮廷一の美男子」と謳われながらも、家庭的な人柄で、アンテーヌ侯の息女アクテとの間に五人の子をなしています。
パロとは因縁深く、元々ワルスタット侯家はパロの血をひくので美形が多いとされていますし、パロ内乱後のクリスタルに食糧援助をはじめライフラインやら経済の復旧に尽力しました。現在グイン王の命によって、クリスタルの駐留大使をつとめています。ハゾスの無二の親友ですが、しかし・・・

ユリアス・ベルディウス、ベルデランド選帝侯。
目元の鋭い、潔癖症。タルーアンの血が入っていることで、またサイロンから遠い地であること、北のかなめを守るためか? 本篇外伝を通し一度として黒曜宮出仕のシーンが描かれていない選帝侯ですが、天狼選書の「南から来た男」では準主役をつとめています。
大柄、タルーアンの紅毛、ナタールの空のような瞳の持ち主。ローデス侯とは幼なじみ。猫の年の新年の賀の祝典にも参列しませんでした。面白いのは「潔癖性」と云ってるのはグラ爺・・ミステリアスな設定に惹かれるものがあります。

以上十二人の選帝侯たちがからみもつれ、織りしかれるヤーンの運命もようは、今後もなかなかに手強そうではあります。書き手としては(笑と汗)ですが。


それから各選帝侯領図も添付します。手作りで気もさしますがここまできたら蛮勇で(爆)。写真.jpeg
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