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いつかかえるになる日まで [栗本薫]

「いつかかえるになる日まで」http://www.amazon.co.jp/dp/4938280337
栗本薫先生の未発表作品がでます!
それも、今までに発表されたことのない「童話」です。
Amazonの内容説明によれば、幼いむすこさんのために書かれたもので、出版するつもりもなくお書きになったものなのだそうです。


なもので、自分の紹介のしかたもいつもとすこしちがいます。
この本は栗本薫先生の筆名でだされるんだけど、もしかしたら、多重人格をみとめてらした先生の、もっとも奥深くにあって最もゆたかにものを書く人格そのものを統御していたというかアトラスのように支えていたもの・・母性で書かれたものなんじゃないかなって、ほんと、妄想チックなんですが思ってしまうのです。
ワークショップの時、先生は姉御肌の面を生徒であるわたしたちに向けていらして、わたしなどにはほんと頼もしく「背中を見て、学ばせてもらう」みたいなところがあったんですけど、それはやはりリアルで母親でいらしたそのことに負う部分も大きかったんじゃないかしら?
かなり以前のことですけど、中島先生のホームページで、スーパーで連れているお子さんを泣かせてしまうお母さんのことを書かれていらして、その時の視点がとても「お母さん」だったので感銘をうけたりもしました。
それと、わたしが栗本先生に出逢ったさいしょの「ケンタウロスの子守歌」その第3話で女性飛行士が「ベビー」と遭遇するの、その時の視点がものすごくやさしくて、読み手(わたし)はもうそこで泣いてしまうんだけど、ああ思い出すとあのときすでに「お母さん」の視点だったわ・・とも思うわけで。いえ、なんで30年以上も前の話を思い出しなみだぐむんだか・・(笑)

とにかく「異色」と銘打たれてますけど、わたしにはむしろスタンダードな栗本薫なような気もいたします。イラストレーターの北沢夕芸氏の描き下ろしも、とてもたのしみな一冊です。
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